Tuesday, February 15, 2011

イスラム教:預言者ムハンマド 「5」

クライシュ族をはじめとする反イスラム勢はおそれをなしてメッカを放棄し(630年)、ここにムハンマドは聖都にほとんど無血のまま入城することに成功した。勝利者ムハンマドは、カアバ神殿に白馬(実際には白いラクダ)をすすめ、杖をあげて、360体の偶像をことごとく打砕き、旧い特権の廃止と奴隷の解放を宣言した。

メッカの占領の時期を境としてイスラム教団(イスラム共同体)はムハンマドの指導のもとに急速な発展をとげ、四方の異教徒を改宗させながら領域を拡大した。ムハンマドは宣教(ダウワ)の大業のなかばにして63歳をもって他界した。