ユダヤ教徒やキリスト教徒と同じくイスラム教徒は一神教です。
言え、「かれはアッラー、唯一なる御方であられる。アッラーは自存され、御産・なさらないし、御産れになられたのではない、かれに比べ得る、何ものもない。」
－112：1～4天地万物を創造し、特続させ、支配し、裁きを下す唯一の神を信じています。イスラム教徒は預言者も信じています。預言者ムハンマドは最後の預言者としてイスラム教徒が信じています。預言者は数多くいますが主な預言者は25人を知らなければいけません。
- アダム
- イドリース
- ヌーフ
- フード
- サーリフ
- イブラヒーム（アブラハム）
- ルート
- イスマーイール（イシュマエル）
- イスハーク（イサク）
- ヤアコーブ（ヤコブ）
- ユースフ（ヨセフ）
- シュアイブ
- アイヨーブ
- ズルキフリ
- ムーサー（モーセ）
- ハールーン（アロン）
- ダウード（ダビデ）
- スライマーン（ソロモン）
- イリヤース（エリヤ）
- イルヤシャ（エリシャ）
- ユーヌス（ヨナ）
- ザカリヤ
- ヤフヤ（ヨハネ）
- イーサー（イエス）
- ムハンマド S.A.W.
預言者ムハンマドだけでなく、アダム、アブラハムやモーセなどユダヤ教の聖典（旧約聖書）の預言者、イエスや洗礼者ヨハネといった新約聖書の預言者についても信じています。
また、天使、天国、地獄、最後の審判も信じています。しかもイスラム教は神の啓示がトーラー（モーセ五書）、詩篇、福音書、クルアーンに記されていると認めています。
われはかれらの足跡を踏ませて、マルヤムの子イーサー（イエス）を遣わし、かれ以前（に下した）律法の中にあるものを確証するために、導きと光明のある、福音をかれに受けた。これはかれ以前に下した律法への確証であり、また主を畏れる者への導きであり、訓戒である。
－5：46ですから、イスラム教徒は、ユダヤ教徒とキリスト教徒も「啓典の民」、つまり、預言者を通じて啓典（神から啓示された書物）の形で受けとった神の啓示を信じている人々の共同体だと考えています。
また、キリスト教徒はキリスト教の啓示が旧約聖書にある啓示を成就し完全なものにすると考えていますがそれと同じくイスラム教徒も、預言者ムハンマドが天使ジブリール（ガブリエル）を通じて神の啓示を受けたのは、ユダヤ教とキリスト教の聖典や信仰体系に入り込んでしまった人為的な誤りを正すためだと信じています。そのためイスラム教徒はイスラム教が新しい聖典をもつ新しい宗教だとは考えていません。世界の重要な一神教の中で一番歴史の浅い宗教どころか、イスラム教徒の視点から見れば、イスラム教こそ最古の宗教ということになります。なぜなら、イスラム教こそ、アブラハムやモーセやイエスやムハンマドの神の最初の、そして最終的な啓示を示しているからです。
かれがあなたに定められる教えは、ヌーフ（ノア）に命じられたものと同じものである。われはそれをあなた（ムハンマド）に啓示し、またそれを、イブラヒーム（アブラハム）、ムーサー（モーセ）、イーサー（イエス）に対しても（同様に）命じた。「その教えを打ち立て、その間に分派をつくってはならない。」あなたが招くこの教えは、多神教徒にとっては重大事である。アッラーは御心に適う者を御自分のために御選びになり、また悔悟して（主に）帰る者をかれ（の道）に導かれる。
－42：13
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