Friday, December 10, 2010

イスラム教:預言者ムハンマド 「1」

注意: 
同音異義語の「預言者」と「予言者」の違いをよく注意してください。預言者というのは神の言葉(啓示)を預かり、民に知らせ新しい世界観を示す人のことです。一方、予言者というのは未来の事象を語る人という意味になっています。

預言者ムハンマド(モハマドあるいはマホメットとも言える)は非常に偉いな人物であり、イスラム教の世界で最も重要な預言者の一人なのです。ムハンマドはキリスト教におけるイエス・キリストとは異なりただの人間です。
“言ってやるがいい。「わたしはあなたがたと同じ、只の人間に過ぎない。あなたがたの神は、唯一の神(アッラー)であることが、わたしに啓示されたのである。凡そ誰でも、主との会見を請い願う者は、正しい行いをしなさい。かれの主を崇める場合に何一つ(同位に)配置して崇拝してはならない。」” - 18:110
今から歴史的な話を話したいと思います。

ムハンマド(570-630A・D)は、サウジアラビアのメッカ市に、クライシュ(Quraisy)族の名門の子として生まれた。母の胎内にあって父と死別し、出産後は母の手によって育てられた。6歳の時、母とも死別して天涯の孤児となり、その後は祖父および伯父(アブー・ターリブ)の庇護のもとに成人した。彼は生まれつき温厚誠実な人柄で、人々から「正直者のムハンマド」と呼ばれて親しまれ、青年時代にはメッカの有力な商家の使用人として通商きょうやく(こうえき)に従事した。やがてその人物と才腕とを見込まれ、富裕な主家の未亡人、ハディージャに、求められて結婚し、平和で恵まれた家庭生活を営んで似2男4女をもうけた。しかし30代半ばころから、彼はひそかに人生の意味や人類の不幸などについて思い悩むようになり、しばしば郊外の丘陵地帯に追いて瞑想にふけるようになった。

こうして40歳に達したある日(610年)、メッカの郊外のヒラー(Hira')の山の洞穴にこもって瞑想していたムハンマドは、突然異様な霊的衝撃に見まわれ、地平線上にあって彼に語りかける天使ガブリエルの姿を見た。ガブリエルは突然ムハンマドに向かってこう言った。
読め!
創造主アッラーの名によって。主は凝血の小滴(しずく)から人間をお創りになったお方である。
読め!
主のみ恵みは限りがなく、人間に筆をもつすべを授け、知らないことを教えてくださった。さても人の子の不遜なことよ。自力自足を誇ってはいても、やがてすべては、主のみ許に帰るのだ。元々。
-96:1~8
続く。
If you have enjoyed this entry. Please feel free to bookmark it using your favorite social bookmarking site

Post a Comment